【PL-900】独学で合格!新入社員が実践した勉強方法
PL-900とは?難易度は?
PL-900はFundamentalレベルの資格
PL-900とは、ローコード開発ツール「PowerPlatform」の知識が問われるMicrosoft資格(以下MCP)です。
MCPの難易度は3段階あり、「Fundamental→Associate→Expert」の順に難易度が上がります。この中で、PL-900はFundamentalに位置する基礎レベルの資格。必須の前提知識がないため、どなたでも受験できます。
具体的な試験内容
試験 PL-900: Microsoft Power Platform 基礎 - Certifications | Microsoft Learnによると、以下が試験に含まれています。
Microsoft Power Platform のビジネス価値を説明する (20–25%)
Microsoft Power Platform のコア コンポーネントを特定する (10–15%)
Power BI の機能を実証する (20–25%)
Power Apps の機能を実証する (25–30%)
Power Automate の機能を実証する (10-15%)
Power Virtual Agents のビジネス価値を実証 (1–5%)
PowerPlatform製品の概要だけではなく、個々の製品について幅広い知識が求められます。ただし、主観的には深い知識を問われる問題は殆どなかったように感じました。そのため、試験内容を浅く広く勉強していくことをおすすめします。
PL-900を受験した理由
理由は2つです。
1つ目は、各PowerPlatform製品の関係性を整理したかったから。会社の業務でPowerAppsを使ったアプリ開発をしていたので、PowerPlatformの製品群に純粋に興味がありました。
2つ目は、日頃の勉強の成果を、対外的に見える形に落とし込みたかったから。Microsoftによって一定のスキルレベルが保障される「資格」を保有することで、何か仕事のきっかけになるのではないかと考えました。
また、会社が費用負担してくれたことも大きな後押しになりました。
※だれでも無料受験できる方法は、次項に記載
試験対策の方法
私は以下の流れで勉強しました。
- Udemyの講座で網羅的に勉強する
- ExamTopicsで過去問を解きまくる
Udemy
MCPは試験のアップデートが定期的に発生するので、こまめに学習内容をアップデートしてくれるビデオで学習するのがおすすめです。デモも豊富に含まれているため、実際の操作画面を見ながら勉強できるのも魅力的。
ExamTopics
MCPの各種資格の過去問をまとめて掲載しているサイトです。Udemyでインプットした内容を、問題を解答することでアウトプットできるので、知識の定着が感じられます。ただし、公式の回答は間違えていることが多いです。そのため、Discussionボタンを押して他のユーザーの意見を見ながら進めていくことをおすすめします。
無料で受験する方法
Microsoftは定期的にVirtual Training Daysを開催しています。Virtual Training Daysとは、Microsoft社員の方が直接指導をしてくださる無料のオンライントレーニングです。こちらのイベントを修了すると、無料で試験を受験できるバウチャーを獲得できます。
私はAI-900のVirtual Training Daysを受講しましたが、モジュールごとにわかりやすく説明してくださるので独学者にとっては非常に有難いイベントです。
試験に向けたアドバイスや注意事項
試験前
1. 学習内容でわからない箇所はハンズオン
説明を読む・聞くだけでは、新しい概念を理解することは難しいことがあります。そんなときは、PowerPlatform製品を実際に触ってみるのがおすすめです。無料のプランもあるので、ぜひ試してみてください。
2. 20分前に試験会場に到着
試験開始前には、書類の記入・写真撮影・注意事項の確認などの手続きがあります。会場でリラックスして試験を受講するためにも、余裕をもって到着できると安心です。ちなみに、私の場合は10分ほど早めに試験が開始されました。
※試験会場によっては、入室時間に制限が設けられている場合があります。事前に確認してください。
3. 写真撮影用に身なりを整える
試験の後に発行される合格証書用の写真は、試験会場で撮影します。私の場合は受付を済ませたら、すぐに撮影でした。受付に行く前に、鏡で自分の顔をチェックしておくと安心です。
試験後
Credlyでバッチを申請
PL-900試験の良い所は、その場で合否の結果が確認できること。合格していた場合、登録メールアドレスにCredlyでバッチ申請をするためのメールが届きます。資格情報の共有をすることができるので、申請がおすすめです。
なお、PL-900は資格の有効期限はありません。(※認定資格の有効期限ポリシー | Microsoft Learn)
PL-900はローコード開発の基礎知識を固めるのに最適
PL-900は、PowerPlatform全体の知識が問われる試験です。具体的な操作方法は試験範囲外なので、上位資格の取得やハンズオンで知識を補完していく必要があります。しかし、Microsoftが提供しているローコード開発ツールの概要を掴むという点では、最適な資格です。
私は業務ではPowerAppsのみ使用していましたが、他のPowerPlatformツールとの連携も視野に開発作業を進められるようになりました。独学で合格できる難易度の試験なので、気になる方は是非チェックしてみてください。
合格後は上位資格にチャレンジ!
私も頑張ります。